平九郎の投資メモ

投資歴は50年。事故で消えましたが、過去20年投資ブログを書いています。

ポンジスキームは常に変化する

物々しい警備が目に付く写真は先日撮った国立印刷局の正門ですが、中には7月の新札発行を控え、最低でも数兆円の現金が眠っている筈です。(笑)

 

さて上記を見かけた日の夜、テレビで80歳の年金生活者の預金残高が202円と、最近のインフレが老齢者の生活を脅かしているとの報道番組がありました。

 

しかし、続けて見ていると、この老人は自分が買ってもない海外のロトに当たり、近く2000億円振り込まれると話出し、先日登録料1万円を郵送手続したと言い出したそうなのです。(笑)

 

むろん本気で言って居るなら詐欺ですし、話があまりにバカバカしいので、「やらせ」かとも思いましたが、実はサラリーマンを長くやっていた人間はこの老人に近いところがあります。

 

日本のサラリーマンは源泉徴収という仕組みの為、課税の仕組みを考えなくなっており、しかも面倒な事は全て会社がやってくれるため、税金や投資・保険などの金銭知識がなく、金融詐欺などに騙されやすいのです。

 

しかも高学歴の技術系ほど会社が大事に育てる為、金融知識に乏しく、簡単に騙されやすいという傾向が有ります。

 

特にポンジスキームによる詐欺は、最初の段階では見分け難いですし、実際にお金が入ってくるため、被害が拡大し易く、 米国のマドフ事件ではセレブ人脈中心に被害総額7兆円といわれるほどです。

 

まあ上記の例は論外だとしても、現代のポンジスキームによる最大の実例は「みんなで大家さん」だと思って居ましたが、最近は「みんなで福祉」に衣替えしたようです。(笑)

 

しかし、突き詰めて考えると、年金の仕組みも、通貨の仕組みも、紙幣印刷局が無ければ上記と余り変わりませんから、通貨の価値が下がるのだと思って居ます。(^^♪