平九郎の投資メモ

投資歴は50年。事故で消えましたが、過去20年投資ブログを書いています。

成功者の投資法

昨日は為替介入も有ったようですし、再度連休入りする5月3日(金)に米雇用統計が発表される事や、自民党が補選で全敗した事から、戻しも限定的となりそうで気合が入りません。

 

そこで、今日は個人資産800億円を築いたと言われる清原達郎氏の「我が投資術」を読んで気が付いた事を書いておきます。

 

まず清原氏の投資法とはグレアムのバリュー投資を少しアレンジしただけの珍しいものでは無く、いわゆる割安小型成長株発掘法と言うもので、割と普通の投資法です。

 

割安株投はバフェットが最初に採用した投資法ですし、実績もあり、確実性の高い、投資法でも有りますが、なにぶん時間が掛かるのが難点です。

 

実際清原氏も銘柄保有期間の平均は5年と言って居ますから、企業研究結果への信念と、根気強さが無いと成立しない投資法でもあります。

 

しかもこの投資法は成功するほど、次により成長性に重点を置くようになり、スピードを求めるようになります。

 

実際清原氏がファンドを解散してからも個人で発行株式の30.31%を保有(注)している中小企業向けクラウド事業のBBDイニシアティブ(5259)は、自身が「最悪の市場」と言い切ったグロース市場上場銘柄です。

注:(昨年11月14日大量保有報告書提出の為、現在の四季報には載っていません。)

 

しかも同社は見るべき資産は殆どなく、自己資本比率は27%しか有りませんから、全くのグロース投資で、清原氏の本の主張とはかけ離れています。(笑)

 

しかし、だからと言って清原氏を非難するのは間違いで、氏はファンドを止め、自身のリスク負担だけ運用できるようになった為、投資法を「進化」させたのです。

 

 

しかも30%以上保有するからには経営に参加する気有りですから、同社を自分の助言で育て、株価を上げる積りなのでしょう。

 

結局投資家は「バリュー投資で経験を積めば、次第に成長株投資に移行する」のです。

 

そして清原氏は『投資家自らが企業を育てる』と言う投資家として理想の最終ステージに立ったのだと思って居る為、メモは今後を見守ります。(^^♪